「…んんっ?!…え?!…な?…どこ?!…」
微睡みから覚醒した景子が、ぼんやりとした意識のまま、周囲を見回す。
「おはようさん♪…初めまして、ワシは高沢というここ神戸でヤクザやっとる者です♪」
おどけた軽口で自己紹介する高沢。キングサイズのWベッドに、四肢を拘束された自身の現状を、ようやく把握する景子。
「な?!…これは…ど、どういう?!…」
ショーツ1枚だけ纏った、半裸で昆虫標本のようにベッドに張り付け拘束された景子が、狼狽して、激しく動揺する。
「ワシらのシマで、勝手な事されたら、面子に関わるんや、その責任を取ってもらわんとのう♪」
椅子から立ち上がり、既に全裸で臨戦体勢の高沢。反り返る剛直には、複数の真珠が埋め込まれ、禍々しい異様さを誇示していた。
「○○さんは?!…どうしたんですか?!」
撮影を終え、実家に帰省する途中で、30代の女性マネージャーが運転する事務所の車を襲撃された景子が慌てて訊ねる。
「ああ?…あの姉ちゃんは、たぶん、うちの系列のソープに再就職するんちゅうか?ガハハ♪」
悪びれることなく、高笑いして一蹴する高沢に、戦慄する景子。
悪夢の瞬間は、刻一刻と迫りつつあった。
「見れば見るほど、エエ女やのう?♪」
ベッドの脇に腰掛けながら、景子の端正な美貌を覗き込むように見下ろし、好色にほくそ笑む高沢。
普段の凛々しい瞳は、恐怖に弱々しく翳り、涙が滲む。
「生きて旦那と子供の所へ帰りたかったら、割り切って楽しもうや?♪…グヒヒ、ワシも出来るだけ手荒な真似はしたないんや?…」
狡猾に問い掛ける高沢に、恥辱に駆られながらも、気丈に反論する景子。
「こんなこと…犯罪です!…ゆ、許されないわ!」
キッと鋭利な目力で、訴える景子の顎を掴み、冷静に脅す高沢。
「もう1回云うとくぞ?…生きて帰りたかったら…素直に、ワシに抱かれるんや?わかったな!」
頸動脈を軽く絞めながら、恫喝する高沢に、凛々しい美貌を蒼白させ、抵抗する気力を折られる景子。
無理やり半開きにさせられた唇に、蛇舌を重ねられ、ジュルジュルと口腔を貪られていくのだった。
18:15 - 2023年08月04日
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